〜絶版本の宴〜

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名誉のかけら

あらすじ
 惑星調査艦艦長コーデリア・ネイスミスは、新発見の惑星を調査中、見知らぬ敵に襲われる。
 襲撃してきたのは辺境の星・バラヤー軍の艦長アラール・ヴォルコシガン。しかしその後、部下の反乱に遭って一人取り残されたヴォルコシガンに、コーデリアは捕虜の身でありながら協力し、惑星からの脱出めざしてともに奮闘する羽目に。
 惑星脱出で終わったはずの二人の関係は、その後もまたエスコバール星系での事件で再び復活。バラヤー政界の騒動に巻き込まれながらも、コーデリアは持ち前の機転と幸運で危機を乗り越えて行く…

「ヴォルコシガン・サーガ」として知られるシリーズの外伝。
本編の主人公マイルズの母・コーデリアと父・アラールの出会いと、二人の若き(?)日の活躍を描いた作品。かなりお勧めです。
先にマイルズ・ヴォルコシガンの登場する本編を読んでおいた方が良いかもしれませんが、作品中年表ではこの「名誉のかけら」が一番古い話に当たりますので、いきなり読んでも差し支えは無いでしょう。
敵同士で愛し合う男女、という設定は陳腐に流れがちですが、封建制度下で育った貴族で政治嫌いのカタブツであるアラールと、民主的な惑星で育った理知的で思い切りが良いコーデリアの絶妙のコンビに陳腐さはない。二人とも長所短所ともに備えた生身の人間として描かれており、行動も想定できるパターンから外れず無理が無いですから、そのへんが効いてるのかもしれませんね。
人物描写もストーリーもしっかりしている、というべきでしょう。

小説としてもちゃんと読めるSFですね。
ビジョルドは基本的に「めでたしめでたし」で終わる(微妙な作もありますが)お話を書く人なので、欝エンドが苦手な方にも安心してお勧めできます。

この作品の登場するバカいち(と嫌展)


書籍データ
作者ロイス・マクマスター・ビジョルド
発行東京創元社
発行年
ジャンルSF
入手可能性書店で購入可能

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