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絶版本の宴
祇園精舎の鐘の声、諸行無常の響きあり。沙羅双樹の花の色、盛者必衰の理を表わす……
古典を引くまでも無く、これまであまたの小説が出版され、絶版という名の暗黒の彼方へと過ぎ去っていきました。
そんな中からピックアップした書籍をご紹介いたします。
なお一部書籍については現在でも書店で入手可能ですので、ご興味があればお手にとって見るのも一興かと存じます。
え、絶版本にどんな意味があるのかって?
そりゃあもちろん、「無意味」という意味があるのですよ。
お勧め本(冒険小説)
- アドリア海の復讐
ジュール・ヴェルヌが巌窟王を料理すると、こうなります。
微妙なところでSFに分類されてませんが、これはヴェルヌだからです。
- 怪傑黒頭巾
仮面の人は誰でしょう、なぞの怪傑黒頭巾。なんか混じっているような気がしますが、気にしないで下さい。
少年小説の名作の一つだと思います。
- 亜細亜の曙(現在改訂中)
- ボライソー・シリーズ(現在改訂中)
お勧め本(ファンタジー)
- コナン・シリーズ(現在改訂中)
- エターナル・チャンピオン・シリーズ(現在改訂中)
- 闇との戦い(現在改訂中)
- タラ・ダンカン(現在改訂中)
- ハリー・ポッター・シリーズ(現在改訂中)
お勧め本(SF)
- 闇よ落ちるなかれ
ディ・キャンプの作品でありますからして、主人公がアンチヒーローであるのはお約束。歴史SFコメディです。
- 名誉のかけら
ヴォルコシガン・サーガの外伝。これだけ読んでも十分に話が理解できます。本編とあわせてどうぞ。
- 能無しワニ・シリーズ
怒涛の西部劇パロディ小説。
SFというくくりに入ってはいますが、西部劇をとことん笑い倒す代物なのでパロディってことでよろしいでしょう。
- ジェイムスン教授シリーズ(現在改訂中)
- メド・シップ・シリーズ(現在改訂中)
- 敵は海賊(現在改訂中)
- キャプテン・フューチャー・シリーズ(現在改訂中)
それなりの本(SF)
- 時空監視官出動!
一時期流行ったパターンは踏んでます。以上。
- 異世界の帝王
お約束満載の作ですが、二軸展開させるのも面白いという一例。
ファンタジーとの境目が非常に微妙です。
- 多元宇宙の帝国
お約束の組み合わせ方にもいろいろあるもんです。
- スカーレット・ウィザード
昔ナツカシの荒唐無稽スペースオペラ。……だけですんでいればよかったんですが、後半以降はぐたぐたです。
- キャプテン・ケネディ・シリーズ
お約束で固めたべたべたのヒーロー物語をあんまりひねりすぎても良くない、という実例でしょうか。
正しすぎて極悪非道なヒーロー、キャプテン・ケネディ(ファーストネーム未公開)の活躍するベタベタのオールドスタイル・スペースオペラです。
- スターウルフ・シリーズ(現在改訂中)
- プラネットハザード〜惑星探査員帰還せず(現在改訂中)
- 航時軍団(現在改訂中)
それなりの本(ファンタジー)
- デルフィニア戦記
途中までは良かったんですよ、途中までは。4巻までだけならお勧め本に入れます。
ところでこれに登場する地名国名はほとんど植物から採られていますが、ネタが判っても爆笑してはいけません(当方は書店で立ち読み中に噴出したため、不審な目で見られてしまいました)。
- レムリアン・サーガ(現在改訂中)
地雷処理班向け
- スコーリア戦史シリーズ
バレリーナで物理学者な女性作家が描くハーレクイン・スペース・ラブロマンス。
説明つけてる本人もナンジャソラと思っていますが、なんとも中途半端な人が書いたなんとも中途半端なシリーズ。
- 暁の天使達
あなたの作家生命を損なう恐れがありますので、キャラ萌えの誤使用には注意しましょう。
- グイン・サーガ(現在改訂中)
「読むべきか、読まざるべきか、それが問題だ」。
「愛の嵐」で討ち死にし、それ以降読んでいないシリーズです。読む時間が勿体無いんだよなあ……
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